2012年12月19日水曜日

Far Cry 3


南国の島を舞台に犯罪者たちに拉致された兄弟、友人たちを救うために戦うオープンワールドのFPS。

南国の広大なフィールドに敵、味方、山、海、川、乗り物、動物、草、宝物などが散りばめられていて、その上に本筋とは関係のない多数の暗殺ミッションやら、ハンティングミッションやら、レースミッションなどのミニミッションが提供されていてその数はとても多い。

また本筋のほうもとても魅力的な敵キャラがいてぐいぐいと話へと引き込んでくれる。

とても秀麗なビジュアルの南国の島が舞台なので全体的にJust Cause 2に似ている箇所があるけれど、こちらのほうがよりできることが多いので飽きることなく最後までプレイできた。

タイのほうの南国の島という設定らしいのでWW2のときの日本兵の手紙が残されているのはよいけれど、中国の遺跡とかがでてきたのには笑ったwどの王朝の時代だよww

FPS自体のできも悪くなく、経験値をためて獲得できるようになるスキルでどんどん強くなっていくRPG的要素や、狩りで手に入れた動物の皮からものを作ったり、と色々な楽しめる要素がうまいこと盛り込んである良作だった。


※注意
アジア版のせいなのか、日本でプレイしているせいなのか、本作起動時にUPlayネットワークとやらに接続にいったまま延々とつながらなかったのでXBOXのInternet接続をきってから起動したらプレイできたので、同じ状況に陥ったら試してもらいたい。

Hitman Absolution


あらゆる点で進化したHitmanシリーズの最新作。

基本的に色々な設定で暗殺ミッションを繰り返すだけだった前作までとは違い、今作はしっかりしたストーリー仕立てで登場人物達も癖の強いのが次々と現れるので飽きずに先へと進められる。

プレイ自体は前作までで不満だった点がほぼ改善されていて、標的や敵との位置関係を確認するのに毎回地図画面を開かなければいけなかったのが今作はInstinctという機能で敵の姿を壁を通して確認できたり、忍び歩きがやたらと遅かったのが普通の速さになってたり、どのような特別な殺し方がミッションごとに用意されているのかを簡単に確認できるようになったりなどなど、親切設計が行き渡っていてプレイ内容以外でストレスを感じることはほぼない。

またアクション自体もよくできていて、スニークするだけではなくおおっぴらに銃撃戦を繰り返して目的を遂げるのもまた面白いと思えるできで色々な楽しみ方ができる。

不満な点は日本版の正式リリースがまだなせいか現状日本ではContractモードがプレイ不可能になっている。北米ではRedeemコードもなく無料でプレイできるようになっているらしいけれどいまだにコードを求められるし、DLCでコードは無料で購入できるという話もあるけれど日本からはできないようだ。

2012年11月12日月曜日

Dishonored


無実の罪を着せられた男がスーパーパワーとともに復讐を果たしていく物語。

Skyrimをもっとアクション寄りにして、昔のスプリンターセルのように高所や暗所に潜みつつ、邪魔な敵キャラを暗殺したり、スーパーパワーで蹴散らしたり、やり過ごしたりと色々できるステルスアクションゲーム。スーパーパワーには瞬間移動(Blink)や、敵の動向を壁越しに確認できるもの(Dark Vision)、動物や人間に憑依(Possession)したり、身体能力を高め(Agility)たりと全部で10種類の技能があり、自分のプレイスタイルにあわせて選択すればよい。パワーの獲得にはRuneと呼ばれるプレイ中に拾うアイテムが必要なのでよく考えて取捨選択する必要がある。ステルスでやっていくならば、Blinkのレベル2とDark Visionのレベル2がそろえばほとんどの場面で敵をやり過ごすことが可能になるので、Runeを他の技能に無駄遣いしないほうがよいだろう。あわせて時間をとめるBend Timeのレベル2が手に入ればステルスで困る場面に遭遇することはなくなると思う。

難易度はEasyからVery hardまで4種類あり、おもに敵の強さと敵の気付きやすさが変わるだけのようで、Very hardでプレイしてもステルスでやっていく分にはあまり大差がなかった。Normalでやっていても敵に発見されて複数人にかこまれるとなぶり殺しにあったりするので、そこらへんは注意しなければならない。

邪魔な敵はすべて殺さなくても気絶させてやりすごせるので、後ろから首を絞めて気絶させたり、麻酔矢で眠らせたりした後に敵を物陰に隠しておけばミッションクリア後の評価でLow Chaos(搭乗人数の20%以下の殺人)、No Kills(誰も殺していない)、Ghost (誰にも発見されていない、死体や気絶している人も発見されてない)を獲得できる。Chaosの上下によって会話や敵の配置、ストーリーの結果が変わるので色々と試すとよいだろう。

Emilyは画像で見ると可愛いけれどモデリングは残念な感じなのがいかにもBethesdaっぽい。読み込みも速くサクサクとゲームが進んでいくのでイライラすることはほぼなかった。ただどこかに忍び込んだりするには各施設で進入経路が大体2つ(敵の前面か裏面 - 軒伝いの2階、または裏口、または鼠になる)ぐらいしかないのでさほどバリエーションがあるわけではなく、Hitmanみたいな自由度があるのかと思っていたので少し残念だった。ただ全体的にはとてもよくできているので手にとって損のない作品だ。


~ミッション評価のからくり~
・Chaos
 全体を通して敵登場数の20%以下の殺人だとLowになる。

・殺人
 Arc Pylons、Wall of Lights、Wtchtowersでの殺人もカウントされる。
 Wolfhound、Rats、Hagfish、River Krustは殺してもカウントされない。
 Weeperは殺すとカウントされる。

・発見
 赤い発見マークが表示された場合はカウントされる。
 Rats、Hagfish、River Krustに見つかってもカウントされない。
 Wolfhoundに見つかるとカウントされる。Wolfhoundの死体が見つかってもカウントされる。
 Weeperに見つかってもカウントされる。
 フレンドリーキャラクターに見つかってもカウントはされない。

2012年11月2日金曜日

ヴィーナス&ブレイブス ~魔女と女神と滅びの予言~


滅びの予言を回避するために不死の男が100年間部隊を率いて各地を転戦する話。

何よりも音楽が秀逸。今作のPVはゲームPV史上でも指折りのできで未見の人は是非観てほしい。サントラが欲しいけれどまだ出ていない模様。なぜだろう。

ゲーム内容は団員同士が結婚するように隣同士、前後などに配置して親密度をあげて結婚させて子供を生ませるなどをしつつ、各地にあらわれるモンスターをしらみつぶしにつぶしていく、ということを100年間続けていく。全体として、前半50年まではイベントも多く面白いけれど、後半の50年はイベントも少なく、ぼこぼこと湧き出るモンスターをただ討伐していくだけの展開でプレイ時間だけがだらだらとかかるのでつらい。また前半で優秀な職種の子供達が得られないとここらへんから展開がきつくなり普通に詰む結果になることも。なので前半から団員の職種、寿命、結婚、出産はよく吟味、考慮して計画的に行っていないと「クソゲーかこれは!」という事態に陥る。さらに優秀な子供達が出てくれば出てくるで、いままであった戦略的な戦闘配置などは不要になり、ゴリ押しでモンスター討伐が可能になってしまうのでそれもゲームを単純化させる一因となっている。

せっかくの出産システムも子供達が成人して入団してきても血統的なつながりを確認するすべがないことから団員への思い入れを刺激することができず、本当の作業になってしまったのが残念だった。せめて家計図やら、子供達の姓は名前・母の姓・父の姓となるようになっていれば「おー、こいつはあいつらの子供なのかー」とか分かって面白かったのになぁと惜しまれる。

ベースとなっているアイディア自体はすこぶる良いのに、それの調理方法に失敗している印象の今作だけれども全体としては良ゲーの部類に入ると思う。人物の深みがいまいちない(数百年生きてる人間があんなに軽い感じなのはいかがなものか)とか、シナリオが軽い(街の住人たちの物語への関わり方とか理由付けがご都合主義すぎて説得力が皆無)とか、ほかにも微妙な点は多々あるけれど、総合的にみて手にとって損のない作品であることは確か。


~下記簡単な職種別結婚のすすめ~
※「断絶」となっている職種は切り捨てるべし
戦士 →断絶
僧侶 →断絶
剣闘士 →断絶
騎士  →断絶
アーチャー →ヴァルキリー
幻術師 →魔女、ニンジャ、巫女、聖騎士
サムライ →魔女、ニンジャ、巫女、聖騎士
冒険者 →魔女、神官、聖騎士
魔術師 →魔女、神官、聖騎士
祈祷師 →魔女、ニンジャ、聖騎士
魔騎士 →誰とでも(強いてあげるなら魔女、神官、聖騎士)

神官 →魔術師、冒険者、魔騎士
魔女 →魔術師、サムライ、冒険者、魔騎士
ヴァルキリー →アーチャー
ニンジャ →幻術師、祈祷師、サムライ、魔騎士
巫女 →幻術師、サムライ、魔騎士
聖騎士 →誰とでも(強いてあげるなら魔術師、冒険者、魔騎士)

中でも巫女がおすすめ。サムライと掛け合わせた巫女の第二世代は普通に20*4という攻撃力をたたき出すし、それが第四世代あたりになると70*4とかいう尋常じゃない攻撃力になるので巫女一人で大抵のモンスターをほふれるようになる。最終的に歴代最強の巫女は強さ500を超えるぐらいまでに育っていた。

また衰退年齢が30以上の団員のみ子作りさせよう。早く引退してしまう団員だと子供にも受け継がれてしまうので意味が無い。

All You Need Is Kill

ハリウッドで映画化されると話題のループ物のSF小説。



ガンパレードマーチのように世界が謎の敵性生物のために突如侵略され人類が滅亡の淵へと追い込まれつつある状況で初年兵の主人公は一兵士として戦場に参加するもののあっけなく戦死してしまう。しかし、主人公が意識を取り戻すとそこは戦死する一日前の朝だった。

短い話ながら設定がとてもしっかりと作りこまれているし、主人公の葛藤も描きながらもテンポ良く場面展開していくので没入感も高くだれることなく一気に読み進められる。なので読み始めたら面白くてあっという間に読み終わってしまった。

ただ、全体的にとてもよくできているのだけれど、SFの謎となる部分に簡単なりにでもちゃんと説明がなされるので「一体こいつらどういう存在なんだってばよ!?」とか「これから世界はどうなっていっちゃうんだよ!?」というSFを読んでてよくある未知の世界に対するワクワク感はあまりなく、もっぱら主人公の内面部分へフォーカスされているので世界観のスケールが読んだ以上には広がらないのが少し残念だった。敵性生物が地球に突如現れた理由とか、そこらへんをもっとぼかすなりしてくれていたらもっと空想の余地が広まって面白くなったのでは、と思う。

設定も面白いしそれを上手に料理してあるので久しぶりに日本産の面白いSF小説を味わえて楽しかった。

2012年10月9日火曜日

海の御先

藍より青しのテイストにさらなる磨きがかかった文月晃節全開のハーレム漫画。



手に取る前「おー、藍より青しの作者のかぁ。どうせまたハーレムものなんだろうなぁ」
12巻読了時「・・・奥津島でくらしてぇ・・・。・・・巫女すげぇ・・・」

藍より青しであった主人公達をとりまくシリアスなストーリー的なものはほぼなく、ひたすら主人公と三人の巫女による中学生の初恋のような甘酸っぱいやり取りが開放的な南の島でのんびりと展開していく。で、話の都合上、主人公は三人の巫女と一緒に時間を過ごさなければならず、三人の巫女もなんだかんだと主人公に徐々に魅かれていき、中学生のような甘酸っぱい恋愛といってもそこは高校生なので段々と肉欲的なものになっていき、巻をおうごとにその表現もどんどんと過激になっていく。徹底的に大人の干渉が排除されているのも今作の特徴で、高校生ながらかなりの完成されたハーレム状態が用意されている夢のような設定を舞台に主人公は特に何をするでもないながら三人の巫女を次々と魅了していくというハーレムものの王道をこれでもかとひた走るいさぎよさに、三十路すぎのおっさんが読むにはちとつらいものがあるものの、それぞれの巫女が可愛いらしくてたまらないのでときに悶絶しながらさくっと読み進めてしまった。

主人公達は高校生ということで同級生もまれに登場することがあるけれど本編でからむことはほぼなく、主要な登場人物の保護者達が現れることもほぼなく、ひたすら主人公と三人の巫女たちの恋愛にフォーカスされているので物語の深みとか、予想外の展開とかはほとんど無いけれど今作はそんな瑣末なことに心惑わされることなく三人の巫女の可愛さを十全に堪能することこそが主題となっているので、今作を手にとる場合はそこを履き違えてはいけない。

久しぶりにすがすがしいハーレム物を読んで気分が高揚した。そろそろ話も佳境に入っていると思われるので、是非とも素敵なハッピーエンドで物語を締めてもらいたいものだ。

2012年9月7日金曜日

人生教習所

小笠原を舞台に人生を見つめ直す人々を描く。



デビュー作の午前三時のルースターから続いたヒートアイランド、ワイルドソウル、ゆりかごで眠れなどのクライム小説ではなく、君たちに明日はないシリーズや真夏の島に咲く花はで描かれたヒューマンドラマ系の小説。

ひきこもりの東大生、無職の元ヤクザ、ジリ貧の肥満女性ライターとそれぞれ屈折したものを抱えた面々を物語のメインに据えて、著者の独特で味のある人物描写で少しずつ変わっていく登場人物の内面を優しく描いている。中でも元ヤクザの柏木の人物造詣は著作の中でも白眉で、どこかしらユーモラスな犯罪者を描くことにかけては著者は本当に素晴らしい。

読後は25時間と結構な運賃をかけてでも小笠原に一度は行ってみたいなぁと感じさせるさわやかな一冊。おすすめ。

2012年9月4日火曜日

Tropico 4 XBOX360

政治要素もある南国島型シムシティ。


南国の独裁者となって島を発展させるシミュレーション。国粋主義者、環境保護主義者、宗教家、ミリタリストなどといった属性が島民それぞれに設定されているので、島の発展の方向が彼らの性向に合わないと支持率が極端に低くなりそれを放置しておくと、島民が暴徒に変じたり、選挙で落選したりなどの憂き目をみることになる。また、国際関係にも気を配る必要があり、US、USSRとの関係が冷え込むと攻め込んでくるので、彼らの機嫌も取り持つ必要がある。

ただ、ゲームとしてはそこまで難しくなく、4つあるチュートリアルをこなせば大体のことが理解でき、さらに20あるキャンペーンのうち最初のいくつかをこなせばやるべきことはすべて理解できてしまう。

攻略初期の流れは下記

  1. 鉱物資源の場所の確認
  2. 農作物の作付け場所の確認(高収穫の場所)
  3. 漁師、畑(コーン)、鉱山の一次産業を増やしていく
  4. レストラン、教会、クリニックで最低限の娯楽、宗教、医療を提供する
  5. 移民局を作って移民を積極的に受け入れ
  6. 移民による労働力確保に併せて3の一次産業をどんどん増やしていく
  7. 居住用の建物を建てて掘っ立て小屋を作らせないようにする(犯罪防止)
  8. ゴミ収集所を作って環境保護者を満足させる
  9. お金に余裕ができたら早めに高校を作る
  10. 高卒者が出る前に、タバコ、コーヒー、砂糖の中で高収穫の畑を作る
  11. 高卒者が出たら農作物か鉱物に対応した工場を作る
で、工場の生産物が出荷されると大体数万の収入になり予算に余裕ができるので後は島民の要求にあわせて大聖堂なり、動物園なり、大学なり、発電所なりを適当に作っていけば収入と島民の幸福度が安定するのでほぼ完了。

一次産業従事者の賃金はお値段据え置きで仕事品質20ぐらいになっても働いてくれる。あまり上げすぎると財政を圧迫するので気をつけよう。その分、高卒者と大卒者は高めに設定しておかないとすぐに職を辞してしまうのでこまめな確認が必要だ。

デッド・ゼロ 一撃必殺


極大射程から始まったスワガーサーガの最新作。



極大射程で飲んだくれながらバカスカとライフルで多数の人を射殺しまくっていたボブ・ザ・ネイラーも老境にさしかかり衰えは隠せなくなっているものの、天性のスナイパーの素質はさび付くことなく本作でも充分に魅力を堪能することができる。ただ、ボブ自身のアクションはほぼないのでそれがなんとも寂しい。

敵役は愛嬌があり魅力的で謎の黒幕とあいまって物語をより面白いものに仕立てている。また、本作の中心人物はボブのアクション不足を補うべく不屈のタフガイっぷりを発揮させられまくっている。ドローンのような最新の無人戦闘機の説明も興味深い。

極大射程、狩の時などから比べるとサクサクと読み進められる印象だけどその分少し薄味になったかも。最後のほうにかなり衝撃的な今後のスワガーシリーズを左右する暴露があるのでスワガーシリーズファンならば必読の一冊。

2012年6月27日水曜日

イブの時間 劇場版 映画



アンドロイドが日常に溶け込み、外見からは人間との見分けがつかないながら人間とアンドロイドの間には意識、無意識の隔絶がある時代を背景に、アンドロイドと人間のつながりがほのぼのと描かれていく。

期待せずになんとなく手に取ったら大当たり。久しぶりに時間を忘れて見入ってしまった。

ロボット原則のため、人間と瓜二つの外見ながら淡々と無機質に人間の雑用をこなしていくアンドロイドが、その実、人間となんら変わることのない表情豊かな感情を内部では有していて、さらにその方向性が「主人は何を考えているのだろう、どうしたら喜ばせることができるのだろう」というなんとも健気さ一途で、登場するアンドロイドの可愛らしい外見と相まって愛しさが爆発してしまう。

主人公(?)の男子高校生達のやりとりも高校生らしい初々しさがあり、アンドロイドと段々と仲良くなっていく様は見ていてほのぼのされるけれど、ちょこちょこと過去の出来事などが語られて人物造形に深みがもたらされるので感情移入もできるし後半は少し目頭が熱くなったりもした。

誰にでもお勧めの良作。

クライシス2 XBOX360


スーパースーツに身を包んでスーパーアクションを少しだけ行えるアクションゲーム。

ゲームバランス上仕方がないのだろうけれどせっかくのスーパースーツも、透明状態で攻撃するとスーツのエネルギーが無くなる、走るとエネルギーが無くなる、大ジャンプをするとエネルギーが無くなる、と大体すぐにエネルギーが無くなるので何かをするたびに物陰に隠れてエネルギーが回復するのを待たなければいけないという残念な仕様になっている。無双ができるのかと思ってワクテカすると確実に肩透かしをくらうので注意が必要。

アクション自体はまぁ普通。スーツの良さをそこまで引き出している感じはしない。画面上にたくさんアイコンが表示されるけれど、それが何なのかいまいち分からないので役に立たない。

物語も・・・惹き込まれるような魅力に乏しい印象。

2012年3月3日土曜日

円卓の生徒 XBOX360



ウィーザードリィなんかで有名なダンジョンRPGスタイルの作品。

プレイする前は、なんちゅータイトルだワロリンヌwと思ったし、出だしのテキストに加えてグラフィックも全般的に中二臭全開なのでこいつぁー結構なキワモノだぜ、とふんどしを締めてかかったら、いつの間にやらはまっていて気付くと生徒との交流が楽しくなっていた。

戦闘システムはシンプルでさくさくと進むし、ダンジョンと生徒との交流以外はすべて邪魔とばかりに簡略化されているので雑事にとらわれることもなく本筋に集中して進めていける。

ただ要所で現れるボスが何気に強かったりするので、その都度レベル上げなどをする必要があり、それが面倒であったりもする。またインベントリの洗練されてなさや、戦闘コマンドの選択のめんどくささなど細かいところでのいけてなさが目についたりもする。

といくつかのマイナス要素はあるものの全体的によくできた作品なので体験版をやってみて何か琴線に触れるものがあるならおすすめだ。

2012年3月2日金曜日

バトルフィールド 3 XBOX360



シングルモードのキャンペーンは短い。さくっと終わる。Call of Duty Modern Warefare 2よりも短い。内容的にもほとんど記憶に残らず繰り返し遊びたいな、と思う内容でもなかった。キャンペーン中に普通の戦闘だけでなく戦車に乗るミッションがある。

グラフィックは発売前にさんざん騒がれたほどのこともなくいたって普通のレベルだった。ここらへんはハイエンドゲームPCを買わないと実感するのは無理なのだろう。キャラクターの動きは宣伝されている通りなめらかだった。

オンラインは普通のチーム戦のほかにもCo-opミッションがあり、ヘリに乗ったりすることも可能で、なかなかに楽しめる。中古で買ったソフトのオンラインパスがすでに使用されている場合は、オンラインプレイするためには新規にパスを購入する必要があり、それが確かMS800ポイントか、1200ポイントするので中古で購入する場合はそこらへんにも注意しよう。

発売前まで自分の中でかなり盛り上がっていたのに実際にはそれほどのこともなく、その落差のせいもあってか熱中するにはいたらず全体的にがっかり感のする作品だった。

2012年3月1日木曜日

Top Spin 4 XBOX360




ベイビーステップでテニス熱が高まっていたので購入したらかなりはまった。

最初は育成モードで選手(ヨーク)を育てていたけれど、マスタークラスの大会に出れるようになったらやたらと対戦することになるマレーとジョコビッチにどうやっても勝つことができずに優勝することができないのでヨークは放棄した。

それ以降はアガシを使用してエキシビジョンマッチを楽しんだのだけれども、アガシはヨークでは持ち得なかった左右の強烈なストローク力に加えてフットワーク力もあるのでビシバシとオンザラインのスーパーショットを決めることができ気持ち良いことこの上ない。そんなアガシでもマレーとジョコに勝つのはかなり大変で、最難度で両者に勝てるようになるまでかなりの研鑽が必要だった。その反面、ナダルとフェデラーは攻略しやすくヨークでもすぐに簡単に勝てるようになった。

操作はかなり奥深く、単純に左右に振るだけでは開始早々のへっぽこ選手にも勝つのは難しく、対戦相手のレベルと難易度があがるたびに、前と後ろ、パワーショットにコントロールショット、スライス、ストレート、ドライブ、またはドロップと状況によって使い分けを行うようにならないとアガシのようなレジェンドを使用しても勝利するのはおぼつかない。

簡単な操作で奥の深いゲームプレイが楽しめるのでお勧めの作品。

2012年2月29日水曜日

コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2 XBOX360



MW1で不満に思っていた下記の2点が改善されていただけですべてOK。
・前進しないといつまでも敵がワラワラとあふれてくる
・運動会の玉入れのようにやたらとグレネードを投げてくる

上記の改善点のおかげで楽しくプレイすることができ、シナリオも面白く無事に難易度ベテランでキャンペーンをクリアすることができた。

しかし、今作の魅力はキャンペーンよりもスペシャルオプス(だったけかな?)にこそあり、とくにスペシャルオプスにだけ出てくるジャガノートとか言う初見殺しの怪物兵士をいかにびびりながらなぶり殺すかが肝となっている。というのもジャガー君は異常に耐久力がある上に爆風でふっとぶこともあまりなく、さらに攻撃力も尋常じゃないというMW2界の「りょ、呂布だあああああああああああああ」を地で行く人で、地上に降臨した場合はBGMまでがジャガ専用に変更されて、危険な奴が近づいてきてる感をびんびんと演出してくれる。実際対処をあやまるとさっくりと殺されるのでいかにジャガハンターの称号を戴くつわものであろうとも油断することはできず、角をまがってそこにジャガーが突っ立っていたりしたときはビクッと毎回吃驚することになる。そんなジャガー君がもりもりと10体とか登場するオペレーションがあり、そこで逃げまどいながらジャガーをほふるのは想像以上に楽しく、脳汁がぬらぬらと出るぐらい楽しかった。またジャガが出現するのをじっと待ち構えつつ、スナイパーライフルでガスガスと打ち倒していくのも爽快だった。

ジャガーとたわむれるためだけにも買って良い作品で、一押し。

2012年2月28日火曜日

コール オブ デューティ ブラックオプス XBOX360



CoD MW3が発売される前にどうせなら買っておくか、と購入したけれどクリアするまであまり楽しめず結構しんどかった作品。

シングルモードのキャンペーンシナリオがあまり楽しくないのもそうだけれど、それ以上にCoD MW2の感じを期待してプレイしたために、かなりフィーリングが変わっていたのでなじめなかったのがプレイするのを億劫にさせていた最大の要因。

もともとFPSもそんなに得意ではなく、FPSはMWシリーズぐらいの手軽さが気に入っているので、そこらへんから考えると今作は微妙にめんどくさく、MW1のように前進しないといつまでも敵がリスポーンしてくるのも気に入らないし、なんだか弾があたりにくい感じがするのも面倒に感じた。

全体的にめんどくさく感じたのでオンラインプレイもほとんどせずに終わった。

2012年1月22日日曜日

引き潮のとき

全5巻、執筆期間十二年にわたる大作。



短編からはじまり消滅の光臨で長編になった司政官シリーズの末尾を飾る集大成的な作品。司政官シリーズは人類が宇宙に進出し数多くの惑星を植民星としている中で、植民星の司政を一手に担う司政官視点で全編描かれる徹底した一人称視点の物語なのだけれども、全作通して、それも後期に出版された作品になればなるほど時代とともにあらわになっていく司政機構の抱える自己矛盾と失われていく司政庁の権威を認識しつつも惑星司政という難事に全力で取り組む青年司政官の内面の葛藤がこれでもかと描かれているので非常に読み応えがある。

とは言うものの、初期の司政官シリーズの短編はあっさりとしたものが多く、司政にまつわる難事にいどむ苦悩というほどのものはなく、さらりとこんな惑星があって、原住民がこんなで、植民者とこんなトラブルがあったら司政官はこんな風に対処するんじゃないかな、こんな風に感じるんじゃないかなというタッチで描かれている。

しかし、消滅の光臨ではあっさりとした話から一転、過去に有した絶対的な権威をほぼ喪失した司政庁が惑星の消滅という未曾有の難事に対して諸処の勢力と苦闘しつつも司政を行っていくという設定の中で、さらりとしか描かれてこなかった司政官の内面がこれでもかと描写されるので物語の中にどっぷりと浸かることになる。

その流れを受けて、さらなる長編となった引き潮のときは、前作同様、いやそれ以上に物語の進行にあわせて執拗に司政官の葛藤が描かれているので消滅の光臨を気に入った人ならば一読をお勧めする。ただ、全編を通して諸々の出来事が並行的に起こるので、それを読者が理解しやすくするためなのか、全体を通して何度も同じ説明が繰り返されることが多々あり、読んでいるときはかなり冗長な感じを受けたのもまた事実だった。これも十二年におよぶ連載だったので、掲載のたびに過去の経緯を読者に説明するためにああいう風に何度も繰り返したのかなぁと考えていたのだが、引き潮のとき第5巻の筆者あとがきに「今まで行間を読ますようなあっさりとした作風ばっかりで書いてきたので、消滅の光臨からはこれでもかと説明するような作風に変更した」とあったので、あぁやっぱりそういう意図があったのね、と合点した。

2012年1月9日月曜日

Skyrim XBOX360



オブリビオンにはまった人ならば今作も変わらずはまってしまうことが確実のRPG。豊富なメインクエストにサブクエスト、オブリビオンから続くしっかりと作りこまれた世界観に、いたるところに転がっている本の一冊一冊に数ページの違った話を載せる作りこみ度、戦士、盗賊、魔法使いといった各種の戦い方やスタイルを自由に選べるやりこみ度、と没入感を高める要素がちらばっているのでオフライン専用ながら気付けばすでに70時間も遊んでしまっているし、さらにまだまだクエストは山積みされている。というわけで今年の年末年始はスカイリムでドラゴン狩りばかりしてしまった。

不満な点も色々とあるのでオブリビオンを好まない人には勧めないけれど、前作が未プレイでも問題なく遊べるので興味のある人は是非手にとってもらいたい。


良い点
・前作と比べてレベルアップのシステムが簡易化
 前作はレベルアップと能力振り分け値の関係があって強いキャラクターを作ろうとすると至極面倒だったのが簡易化されているので何も考える必要がなくなっているのが良い
・レベルアップ時に選択できるスキルがとても有効なのでレベル上げが楽しい
・クエストが本当に豊富
 ドラゴン関連の話が20時間ぐらいプレイした時点で終わったので、物語は全体的に収束していくのかな?と思っていたら話が出てくる出てくる。楽しい。
・戦闘が楽しい
 魔法使いスタイルで戦っていてある程度までいくと飽きてきたので、戦士のように剣で戦うようにしたらまた戦闘がたのしくなった。次は暗殺者スタイルでいこうと思う。
・レベルアップが結構簡単
 特定のスキルのレベルをあげたいな、と思ったときに容易にレベルをあげられる(自分のうまにそうるとラップを連続で放って召喚のスキルをあげるなど)
・武器や道具に対するエンチャントが簡易化
・ポーションを作る錬金術が簡易化
・バグが少ない
 致命的なバグにまだ出くわしていない


悪い点
・お使いクエストばかり
 基本的にどこそこにいって何かを(倒して、殺して、とってきて)、何かを依頼者に(報告する、渡す)、という繰り返しなのでたまに飽きる。ただクエストの種類は豊富なので、同じような依頼ばかりを行わずに薬草収集のあとには暗殺依頼をこなす、などしているとあまり気にならない。
・街やダンジョンからオープンワールドに移動するときの読み込みがちょっと長い
・ショップへの投資は可能だけれど商人なったりできない
 できれば商人になりたかった。ダンジョンで戦利品をたくさんもってくるのでそれを店に並べて売りたい

 
グラフィックはXBOX360でのプレイということでハイエンドのゲームPCと同じ性能は当然のことながら出せないので全般的にまぁこんなものかなと思うけれど、高い山をのぼったときや平原から遠景を望むときの風景はかなり美しい