2013年9月15日日曜日

Game of Thrones(ゲーム・オブ・スローンズ)


愛憎を軸に王座をめぐって陰謀うずまくダークファンタジー。

ダークファンタジー好きにはたまらない内容。とにかく登場人物が多くやたらと家の名前が出てくるので初めは把握するのに苦労するけれど、4話ぐらいまで観ればキャラの立場がほぼ出尽くすので後は各キャラの物語を追いかけていくことになる。

この物語の何が良いかと言うとやたらと登場人物が多いのにこれがそろいもそろってすがすがしいほどのクズばっかりなところ。そのせいもあって最初の数話はイライラさせられる場面がままあるけれど、見進めていけばそのクズ達にも人間味が出てくるので話に深みが出てくる。しかし注意が必要なのがやたらとグロいシーンや、セックスシーンが多用されるのでそういうのが苦手な人はやめておいたほうが良い。

ただSkyrimが好きなような人にはぴったりのファンタジーものなので是非おすすめしたい。Skyrimとの共通点はたくさんあるのでそういうのを探すのも面白いと思う。


以下ネタバレというか10話まで観ての感想。

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いやー、ネッドの首ちょんぱはちょんぱされるまで予想外だった。でも結局のところネッドは脇が甘いというところに尽きる。前任者が不審な死を遂げてて誰が味方かも分からないところに何の策もなくノコノコ出かけてきて、しかも兵隊もたいして連れてこないとかあほかと。せめて状況が落ち着くまでは1000人は連れてこいよと。好感の持てる人物だったけど結局田舎の脳筋おっさんでしかなくて、とても宰相職のつとまる器ではなかったのが残念だなぁって。Winter is comingとか言ってるだけでよかった北の大地は宮廷と比べたら随分牧歌的なところだよね、という落ち。同じ北の民の伊達政宗の用意周到さと狡猾さを見習えよと。

サンサいい!よくいる脳みそお花畑のアホな娘だったけど、ジョフリーの酷薄さを目の当たりにした後の憔悴しきってる様はとてもきれい。いい!アリアはもっとかわいいけど。それと娼婦のロスもいい!!すごく美人。インプの娼婦は顔が馬みたいでどうかな。キャラは好きだけど。

ネッドの息子のロブが有能そうなのが意外。どこまで有能なのか分からないけど。あくまでも脳筋的な有能さしか見られなさそうなのが残念。普通の陰謀ものならここから外交も含めた政治的手腕とかが問われる場面だけど、この話にそういうのがあるのかは甚だ疑わしい。基本的に愛憎を軸に物語が展開してきてるので。北の王様。

ジョフリー最高!!彼は名君になるね。酷薄で残忍なのに少し反撃されるだけでびくってなるびびりなのが最高に良い!!いずれ物語のどっかで首ちょんぱされるのを期待してるけどそのときに最高のカタルシスをもたらしてくれる名君に彼はなれると期待している。

ラニスター家のキャラの立ち方がやばい。ジェイミーもインプも王妃も息子も最高。ジェイミーの軽薄そうでそうじゃないのもいいし、インプの常に諧謔を交えた会話は素晴らしすぎる。王妃とジョフリーの糞っぷりの連鎖も最高。さらに当主がしぶくて格好よいからしびれる。でも野営陣地のテントが赤いのには正直わろたw遠目からでもどこに駐留しているのか丸分かりというどうぞ奇襲してください宣言はいかにもラニスター家らしく堂々としたものである。

いやー、6巻以降が楽しみ。ドラゴンも生まれたし。