ハリウッドで映画化されると話題のループ物のSF小説。
ガンパレードマーチのように世界が謎の敵性生物のために突如侵略され人類が滅亡の淵へと追い込まれつつある状況で初年兵の主人公は一兵士として戦場に参加するもののあっけなく戦死してしまう。しかし、主人公が意識を取り戻すとそこは戦死する一日前の朝だった。
短い話ながら設定がとてもしっかりと作りこまれているし、主人公の葛藤も描きながらもテンポ良く場面展開していくので没入感も高くだれることなく一気に読み進められる。なので読み始めたら面白くてあっという間に読み終わってしまった。
ただ、全体的にとてもよくできているのだけれど、SFの謎となる部分に簡単なりにでもちゃんと説明がなされるので「一体こいつらどういう存在なんだってばよ!?」とか「これから世界はどうなっていっちゃうんだよ!?」というSFを読んでてよくある未知の世界に対するワクワク感はあまりなく、もっぱら主人公の内面部分へフォーカスされているので世界観のスケールが読んだ以上には広がらないのが少し残念だった。敵性生物が地球に突如現れた理由とか、そこらへんをもっとぼかすなりしてくれていたらもっと空想の余地が広まって面白くなったのでは、と思う。
設定も面白いしそれを上手に料理してあるので久しぶりに日本産の面白いSF小説を味わえて楽しかった。
2012年11月2日金曜日
2012年10月9日火曜日
海の御先
藍より青し
のテイストにさらなる磨きがかかった文月晃節全開のハーレム漫画。
手に取る前「おー、藍より青しの作者のかぁ。どうせまたハーレムものなんだろうなぁ」
12巻読了時「・・・奥津島でくらしてぇ・・・。・・・巫女すげぇ・・・」
藍より青しであった主人公達をとりまくシリアスなストーリー的なものはほぼなく、ひたすら主人公と三人の巫女による中学生の初恋のような甘酸っぱいやり取りが開放的な南の島でのんびりと展開していく。で、話の都合上、主人公は三人の巫女と一緒に時間を過ごさなければならず、三人の巫女もなんだかんだと主人公に徐々に魅かれていき、中学生のような甘酸っぱい恋愛といってもそこは高校生なので段々と肉欲的なものになっていき、巻をおうごとにその表現もどんどんと過激になっていく。徹底的に大人の干渉が排除されているのも今作の特徴で、高校生ながらかなりの完成されたハーレム状態が用意されている夢のような設定を舞台に主人公は特に何をするでもないながら三人の巫女を次々と魅了していくというハーレムものの王道をこれでもかとひた走るいさぎよさに、三十路すぎのおっさんが読むにはちとつらいものがあるものの、それぞれの巫女が可愛いらしくてたまらないのでときに悶絶しながらさくっと読み進めてしまった。
主人公達は高校生ということで同級生もまれに登場することがあるけれど本編でからむことはほぼなく、主要な登場人物の保護者達が現れることもほぼなく、ひたすら主人公と三人の巫女たちの恋愛にフォーカスされているので物語の深みとか、予想外の展開とかはほとんど無いけれど今作はそんな瑣末なことに心惑わされることなく三人の巫女の可愛さを十全に堪能することこそが主題となっているので、今作を手にとる場合はそこを履き違えてはいけない。
久しぶりにすがすがしいハーレム物を読んで気分が高揚した。そろそろ話も佳境に入っていると思われるので、是非とも素敵なハッピーエンドで物語を締めてもらいたいものだ。
手に取る前「おー、藍より青しの作者のかぁ。どうせまたハーレムものなんだろうなぁ」
12巻読了時「・・・奥津島でくらしてぇ・・・。・・・巫女すげぇ・・・」
藍より青しであった主人公達をとりまくシリアスなストーリー的なものはほぼなく、ひたすら主人公と三人の巫女による中学生の初恋のような甘酸っぱいやり取りが開放的な南の島でのんびりと展開していく。で、話の都合上、主人公は三人の巫女と一緒に時間を過ごさなければならず、三人の巫女もなんだかんだと主人公に徐々に魅かれていき、中学生のような甘酸っぱい恋愛といってもそこは高校生なので段々と肉欲的なものになっていき、巻をおうごとにその表現もどんどんと過激になっていく。徹底的に大人の干渉が排除されているのも今作の特徴で、高校生ながらかなりの完成されたハーレム状態が用意されている夢のような設定を舞台に主人公は特に何をするでもないながら三人の巫女を次々と魅了していくというハーレムものの王道をこれでもかとひた走るいさぎよさに、三十路すぎのおっさんが読むにはちとつらいものがあるものの、それぞれの巫女が可愛いらしくてたまらないのでときに悶絶しながらさくっと読み進めてしまった。
主人公達は高校生ということで同級生もまれに登場することがあるけれど本編でからむことはほぼなく、主要な登場人物の保護者達が現れることもほぼなく、ひたすら主人公と三人の巫女たちの恋愛にフォーカスされているので物語の深みとか、予想外の展開とかはほとんど無いけれど今作はそんな瑣末なことに心惑わされることなく三人の巫女の可愛さを十全に堪能することこそが主題となっているので、今作を手にとる場合はそこを履き違えてはいけない。
久しぶりにすがすがしいハーレム物を読んで気分が高揚した。そろそろ話も佳境に入っていると思われるので、是非とも素敵なハッピーエンドで物語を締めてもらいたいものだ。
2012年9月7日金曜日
人生教習所
小笠原を舞台に人生を見つめ直す人々を描く。
デビュー作の午前三時のルースターから続いたヒートアイランド、ワイルドソウル、ゆりかごで眠れなどのクライム小説ではなく、君たちに明日はないシリーズや真夏の島に咲く花はで描かれたヒューマンドラマ系の小説。
ひきこもりの東大生、無職の元ヤクザ、ジリ貧の肥満女性ライターとそれぞれ屈折したものを抱えた面々を物語のメインに据えて、著者の独特で味のある人物描写で少しずつ変わっていく登場人物の内面を優しく描いている。中でも元ヤクザの柏木の人物造詣は著作の中でも白眉で、どこかしらユーモラスな犯罪者を描くことにかけては著者は本当に素晴らしい。
読後は25時間と結構な運賃をかけてでも小笠原に一度は行ってみたいなぁと感じさせるさわやかな一冊。おすすめ。
デビュー作の午前三時のルースターから続いたヒートアイランド、ワイルドソウル、ゆりかごで眠れなどのクライム小説ではなく、君たちに明日はないシリーズや真夏の島に咲く花はで描かれたヒューマンドラマ系の小説。
ひきこもりの東大生、無職の元ヤクザ、ジリ貧の肥満女性ライターとそれぞれ屈折したものを抱えた面々を物語のメインに据えて、著者の独特で味のある人物描写で少しずつ変わっていく登場人物の内面を優しく描いている。中でも元ヤクザの柏木の人物造詣は著作の中でも白眉で、どこかしらユーモラスな犯罪者を描くことにかけては著者は本当に素晴らしい。
読後は25時間と結構な運賃をかけてでも小笠原に一度は行ってみたいなぁと感じさせるさわやかな一冊。おすすめ。
2012年9月4日火曜日
Tropico 4 XBOX360
政治要素もある南国島型シムシティ。
南国の独裁者となって島を発展させるシミュレーション。国粋主義者、環境保護主義者、宗教家、ミリタリストなどといった属性が島民それぞれに設定されているので、島の発展の方向が彼らの性向に合わないと支持率が極端に低くなりそれを放置しておくと、島民が暴徒に変じたり、選挙で落選したりなどの憂き目をみることになる。また、国際関係にも気を配る必要があり、US、USSRとの関係が冷え込むと攻め込んでくるので、彼らの機嫌も取り持つ必要がある。
ただ、ゲームとしてはそこまで難しくなく、4つあるチュートリアルをこなせば大体のことが理解でき、さらに20あるキャンペーンのうち最初のいくつかをこなせばやるべきことはすべて理解できてしまう。
攻略初期の流れは下記
南国の独裁者となって島を発展させるシミュレーション。国粋主義者、環境保護主義者、宗教家、ミリタリストなどといった属性が島民それぞれに設定されているので、島の発展の方向が彼らの性向に合わないと支持率が極端に低くなりそれを放置しておくと、島民が暴徒に変じたり、選挙で落選したりなどの憂き目をみることになる。また、国際関係にも気を配る必要があり、US、USSRとの関係が冷え込むと攻め込んでくるので、彼らの機嫌も取り持つ必要がある。
ただ、ゲームとしてはそこまで難しくなく、4つあるチュートリアルをこなせば大体のことが理解でき、さらに20あるキャンペーンのうち最初のいくつかをこなせばやるべきことはすべて理解できてしまう。
攻略初期の流れは下記
- 鉱物資源の場所の確認
- 農作物の作付け場所の確認(高収穫の場所)
- 漁師、畑(コーン)、鉱山の一次産業を増やしていく
- レストラン、教会、クリニックで最低限の娯楽、宗教、医療を提供する
- 移民局を作って移民を積極的に受け入れ
- 移民による労働力確保に併せて3の一次産業をどんどん増やしていく
- 居住用の建物を建てて掘っ立て小屋を作らせないようにする(犯罪防止)
- ゴミ収集所を作って環境保護者を満足させる
- お金に余裕ができたら早めに高校を作る
- 高卒者が出る前に、タバコ、コーヒー、砂糖の中で高収穫の畑を作る
- 高卒者が出たら農作物か鉱物に対応した工場を作る
で、工場の生産物が出荷されると大体数万の収入になり予算に余裕ができるので後は島民の要求にあわせて大聖堂なり、動物園なり、大学なり、発電所なりを適当に作っていけば収入と島民の幸福度が安定するのでほぼ完了。
一次産業従事者の賃金はお値段据え置きで仕事品質20ぐらいになっても働いてくれる。あまり上げすぎると財政を圧迫するので気をつけよう。その分、高卒者と大卒者は高めに設定しておかないとすぐに職を辞してしまうのでこまめな確認が必要だ。
デッド・ゼロ 一撃必殺
極大射程から始まったスワガーサーガの最新作。
極大射程で飲んだくれながらバカスカとライフルで多数の人を射殺しまくっていたボブ・ザ・ネイラーも老境にさしかかり衰えは隠せなくなっているものの、天性のスナイパーの素質はさび付くことなく本作でも充分に魅力を堪能することができる。ただ、ボブ自身のアクションはほぼないのでそれがなんとも寂しい。
敵役は愛嬌があり魅力的で謎の黒幕とあいまって物語をより面白いものに仕立てている。また、本作の中心人物はボブのアクション不足を補うべく不屈のタフガイっぷりを発揮させられまくっている。ドローンのような最新の無人戦闘機の説明も興味深い。
極大射程、狩の時などから比べるとサクサクと読み進められる印象だけどその分少し薄味になったかも。最後のほうにかなり衝撃的な今後のスワガーシリーズを左右する暴露があるのでスワガーシリーズファンならば必読の一冊。
2012年6月27日水曜日
イブの時間 劇場版 映画
アンドロイドが日常に溶け込み、外見からは人間との見分けがつかないながら人間とアンドロイドの間には意識、無意識の隔絶がある時代を背景に、アンドロイドと人間のつながりがほのぼのと描かれていく。
期待せずになんとなく手に取ったら大当たり。久しぶりに時間を忘れて見入ってしまった。
ロボット原則のため、人間と瓜二つの外見ながら淡々と無機質に人間の雑用をこなしていくアンドロイドが、その実、人間となんら変わることのない表情豊かな感情を内部では有していて、さらにその方向性が「主人は何を考えているのだろう、どうしたら喜ばせることができるのだろう」というなんとも健気さ一途で、登場するアンドロイドの可愛らしい外見と相まって愛しさが爆発してしまう。
主人公(?)の男子高校生達のやりとりも高校生らしい初々しさがあり、アンドロイドと段々と仲良くなっていく様は見ていてほのぼのされるけれど、ちょこちょこと過去の出来事などが語られて人物造形に深みがもたらされるので感情移入もできるし後半は少し目頭が熱くなったりもした。
誰にでもお勧めの良作。
クライシス2 XBOX360
スーパースーツに身を包んでスーパーアクションを少しだけ行えるアクションゲーム。
ゲームバランス上仕方がないのだろうけれどせっかくのスーパースーツも、透明状態で攻撃するとスーツのエネルギーが無くなる、走るとエネルギーが無くなる、大ジャンプをするとエネルギーが無くなる、と大体すぐにエネルギーが無くなるので何かをするたびに物陰に隠れてエネルギーが回復するのを待たなければいけないという残念な仕様になっている。無双ができるのかと思ってワクテカすると確実に肩透かしをくらうので注意が必要。
アクション自体はまぁ普通。スーツの良さをそこまで引き出している感じはしない。画面上にたくさんアイコンが表示されるけれど、それが何なのかいまいち分からないので役に立たない。
物語も・・・惹き込まれるような魅力に乏しい印象。
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